東京大学論文フォーマットガイド
クイックアンサー
東京大学の論文フォーマットは、学部・研究科ごとの指定を優先し、基本的にA4判、40字×30行前後、明朝体10.5〜12pt、ページ番号付きで整える。本文は序論・本論・結論の構成を用い、引用は脚注または著者名・年方式で統一し、参考文献を末尾に必ず付ける。
はじめに
東京大学は日本を代表する研究機関として、論文および博士論文のフォーマットに厳格な基準を設けています。修士号や博士号を目指すにあたり、これらの特定要件を理解することは学術的成功に不可欠です。本ガイドでは、大学の大学院プログラムで求められる基本的なフォーマット規則を解説します。
ページ設定と余白
基本レイアウト要件
東京大学では標準的なA4用紙(210mm × 297mm)を使用し、以下の余白設定が必要です。論文には以下を含めてください:
- 上余白:30mm
- 下余白:25mm
- 左余白:40mm(製本のため)
- 右余白:20mm
これらの余白は多くの国際基準よりも厳しいため、文書作成ソフトの設定を開始前に必ず確認してください。
行間と段落書式
読みやすさを高めるため、論文全体で1.5行間を使用してください。日本の学術慣習では明瞭さと分かりやすさが重視されます。段落の最初は1cm(約0.4インチ)の字下げを設定してください。
フォントと文字書式
フォント選択
英語テキストにはTimes New RomanまたはGaramondの12ポイントが標準です。日本語テキストにはMS明朝またはHG丸ゴシックの12ポイントを使用し、適切な文字表示と専門的な外観を確保してください。
見出しや小見出しはやや大きめ(H1は14pt、H2は13pt)が望ましいですが、文書全体で一貫性を保ってください。
強調と特殊書式
太字は章タイトルや主要セクションの見出しに限定して使用してください。斜体は外国語用語や学名に適しています。下線は過度に使わないでください。現代の学術文書では古い表現とみなされます。
表紙と前付資料
表紙の要件
論文には正式な表紙が必要で、以下の項目を含めてください:
- 大学名:東京大学
- 学部・大学院名
- 論文タイトル(英語と日本語の両方)
- 氏名(ローマ字および漢字があれば両方)
- 提出日
- 指導教員の氏名と肩書き
表紙にはページ番号を付けませんが、ページ番号のカウント上は1ページ目として扱います。
謝辞と要旨
謝辞は簡潔に(最大1ページ)かつ正式で敬意のある文体で記述してください。要旨(概要)は修士論文で150~200語、博士論文で200~300語の簡潔なものとし、英語版と日本語版の両方を用意してください。
論文の構成と組織
章の構成
論文は論理的な章立てと明確な階層構造で編成してください:
- 第1章:はじめに(背景、研究課題、意義)
- 第2~4章:文献レビューと研究方法
- 第5~7章:結果、分析、考察
- 第8章:議論と結論
- 参考文献:完全な文献リスト
各章は新しいページから始め、章番号とタイトルは一貫した書式で統一してください。
参考文献と引用
引用方法
東京大学では複数の引用スタイルを認めていますが、最も一般的なのはハーバードスタイルです:
書籍の引用例: 著者名, A. (発行年). 書籍名(斜体). 出版社名.
学術雑誌記事の引用例: 著者名, A. & 著者名, B. (発行年). 記事タイトル. 雑誌名(斜体), 巻(号), ページ範囲.
ウェブサイトの引用例: 組織名または著者名. (発行年). ページタイトル. 取得元 URL
脚注は論文全体で番号を一貫させ、各ページの下部または章末に記載してください。
表、図、イラスト
図表の書式
すべての表と図には説明的なキャプションを付けてください。表は上部に、図は下部に配置します。表は「表1」「表2」、図は「図1」「図2」と番号付けし、一貫したラベル付けを行ってください。
表は明確な枠線と統一された書式を用い、図は印刷用に最低300dpiの高解像度で作成してください。カラー図は理解を助ける場合に使用可能ですが、白黒印刷でも判別できるよう配慮してください。
番号付けと相互参照
表と図の番号は論文全体で連続番号を付けるか、章ごとにリセットして(例:第1章、表1.1)番号付けしてください。表紙前の資料に表目次と図目次を、それぞれ5点以上ある場合は必ず含めてください。
ページ番号とヘッダー
ページ番号の付け方
ページ番号はすべてアラビア数字で連続付けし、本文ページの右下に配置してください。前付資料(要旨、目次、謝辞)は小文字のローマ数字(i, ii, iii)を使用し、第1章からアラビア数字で1ページ目とします。
ヘッダーとフッター
ヘッダーには論文タイトルまたは章名を入れ、フッターにページ番号を配置してください。ヘッダーの書式は全ページで統一してください。
提出要件
最終製本と提出形式
東京大学では通常、印刷した論文を2部提出します(1部は所属部署用、1部は大学図書館用)。加えて、大学院事務局にPDF形式の電子データを1部提出してください。製本は専門的なものとし、背表紙には氏名、論文タイトル、提出年を明記してください。
PDFは検索可能なテキスト形式で作成し(スキャン画像不可)、すべてのリンクが機能していることを確認してください。ファイル名は「LastName_FirstName_Year_ThesisTitle.pdf」の形式に従ってください。
GenTextを使った論文フォーマット
GenTextは長大な論文文書のフォーマットを一貫して管理するための非常に有用なツールです。このソフトウェアはスタイルシートの自動管理、均一なフォント適用、選択したスタイルガイドに沿った文献引用の整理を支援します。
GenTextを使うことで:
- 複数章からなる複雑な文書構造を作成・維持できる
- 目次や図表リストを自動生成できる
- 数百件の引用を一括管理できる
- 見出しスタイルやページ番号の一貫性を保てる
- 必要に応じて引用スタイルの変換も可能
執筆開始時からGenTextを導入することで、フォーマットミスを減らし、修正や提出時の作業時間を大幅に節約できます。
避けるべき一般的なフォーマットミス
- フォントサイズの不一致:本文はすべて12pt、見出しは階層に従っているか確認する
- 余白設定の誤り:印刷前に余白を再確認。左側は製本のため40mm必要
- ページ番号の欠落:連続番号が付いているか、位置が統一されているかチェック
- 引用の不完全さ:すべての資料が参考文献リストに完全に記載されているか確認
- 図の品質不足:すべての画像・図表が300dpi以上の解像度を満たしているか確認
最終チェックリスト
提出前に以下を必ず確認してください:
- ✓ 余白が正しく設定されている
- ✓ フォントが統一されている(Times New RomanまたはMS明朝の12pt)
- ✓ ページ番号が連続かつ適切な位置にある
- ✓ 引用が選択したスタイルガイドに完全に準拠している
- ✓ 要旨が英語と日本語の両方で用意されている
- ✓ 表紙に必要情報がすべて含まれている
- ✓ 目次および図表リストが正確である
- ✓ すべての図表に説明的なキャプションが付いている
- ✓ 謝辞や献辞のセクションが適切にフォーマットされている
- ✓ 最終PDFが検索可能で、ブックマークも正しく設定されている
おわりに
東京大学の論文フォーマットガイドラインに従うことは、学術的な専門性と大学の基準への敬意を示すことになります。本ガイドで示した要件を丁寧に実践し、GenTextのようなツールを活用することで、日本を代表する研究大学で期待される洗練された研究成果を提示できるでしょう。
参考文献
- Purdue OWL(オンラインライティングラボ) — 学術的な文章作成とフォーマットに関する包括的なリソース
参考資料
- Microsoft Support Word — 論文の余白、ページ番号、見出し、引用管理など、Wordでの基本的な書式設定を確認するのに役立ちます。
- Purdue OWL — 学術論文の構成、引用方法、参考文献リストの作成など、一般的な論文作法を体系的に学べます。
- APA Style — 日本の論文でもよく求められる引用・参考文献の整え方を含め、学術的な書式ルールの基準として参考になります。
- Chicago Manual of Style Online — 注・参考文献形式や文献表記の細かなルールを確認でき、厳密な書式指定への対応に有用です。
- UNC Writing Center — 論文の論旨展開、段落構成、明確な学術文体の作り方を学ぶのに役立ちます。
よくある質問
東京大学の論文書式で標準のフォントは何ですか?
英語本文には Times New Roman 12pt、日本語本文には MS Mincho 12pt が一般的です。文書全体で統一することが重要です。
東京大学の博士論文は何ページ程度必要ですか?
修士論文は通常60〜100ページ、博士論文は学部・専攻によって異なりますが、一般的に150〜300ページ程度が必要です。
東京大学ではどの引用スタイルが求められますか?
大学全体としては、社会科学および自然科学では Harvard スタイルが推奨されていますが、学部や専攻によっては Chicago や番号順の引用形式を指定している場合があります。